ラブライブ!OP曲を(株)白ヤギさんのテキスト要約にかけてみた

ラブライブ!OP曲を(株)白ヤギさんのテキスト要約にかけてみた

つい先日、株式会社 白ヤギコーポレーションさんにて「自動要約サービス」が公開されました。

Webスクレイピング勉強会への参加で、自然言語処理に興味が湧いてきており、さっそくこのサービスを試してみました。

ラブライブ!OP曲をテキスト要約してみる

要約の元になるテキストとして、アニメ版ラブライブ!のOP曲を用いてみました(いずれも名曲です)。

結果は以下となりました。要約結果を自分のなかで予想したものと並べてみます。

「僕らは今のなかで」の要約結果

予想
  1. まっすぐな想いが みんなを結ぶ
  2. それぞれが好きな場所で頑張れるなら 新しい場所がゴール
  3. 怖がる癖は捨てちゃえ
結果(歌詞が丸ごと返ってきた)

「それは僕たちの奇跡」の要約結果

予想
  1. 夢を叶えるのはみんなの勇気
  2. 最後まで駆け抜けるよ!
  3. いまここで出会えた奇跡
結果(歌詞が丸ごと返ってきた)

歌詞が丸ごと要約結果として返されます。これは当たり前の結果であり、『要約』は文書内の重要な部分を抽出するものであるからして、ラブライブ!の歌詞は一字一句無駄は無いと言えるのです!(キリッ

……ではなく、少し考えてみると、歌詞というものは想いのたけをそのまま文字にしているので、論理的な構成を見つけ出して抽出する要約には不向きな文章と言えるのだと思います。

フランドン農学校の豚」を要約してみる

今度は歌詞ではなく、宮沢賢治の「フランドン農学校の豚」を要約してみましょう。

要約結果は以下となります。みごとに要約されています。

  1. フランドン農学校の豚宮沢賢治〔冒頭原稿一枚?なし〕以外の物質は、みなすべて、よくこれを摂取(せっしゅ)して、脂肪(しぼう)若(もし)くは蛋白質(たんぱくしつ)となし、その体内に蓄積(ちくせき)す。
  2. 」とこう書いてあったから、農学校の畜産(ちくさん)の、助手や又(また)小使などは金石でないものならばどんなものでも片(かた)っ端(ぱし)から、持って来てほうり出したのだ。
  3. というわけはその晩方、化学を習った一年生の、生徒が、自分の前に来ていかにも不思議そうにして、豚のからだを眺(なが)めて居た。
  4. 豚の方でも時々は、あの小さなそら豆形(まめがた)の怒(おこ)ったような眼(め)をあげて、そちらをちらちら見ていたのだ。
  5. ところが次の日のこと、畜産学の教師が又やって来て例の、水色の上着を着た、顔の赤い助手といつものするどい眼付して、じっと豚の頭から、耳から背中から尻尾(しっぽ)まで、まるでまるで食い込むように眺めてから、尖(とが)った指を一本立てて、「毎日阿麻仁(あまに)をやってあるかね。

まとめ

ラブライブ!OP曲をテキスト要約にかけてみました。あまり論理的な構成になっているとは言えない歌の歌詞のようなものは、機械的な要約に向かないようです。これを逆手に取って、自分の書いた文章の要約結果から文章の良し悪しを判定できたりもするのかなと思いました。