「ポケットミクちゃんに何かいろいろさせる会(その1)」開催レポート

「ポケットミクちゃんに何かいろいろさせる会(その1)」開催レポート

ポケットミクちゃんに何かいろいろさせる会(その1)という会を開催してみました。

勉強会ではメモを書いたりするのですが、家に帰るとメモを見返すこともなく、せっかくのメモが埋もれてしまうパターンに陥っているので、ここは思い切って勉強会のメモを元に、(ものすごく)簡単なレポートを書き残すことにしてみました。

みんなでやってみたこと

運の良いことに、参加者のマシンがWindows,OSX,Linux,NetBSDとバラけており、Chromeさえあればポケミクアプリが利用できるという便利さを痛感しました(が、NetBSDのみChromeを動作させられなかったという残念なオチが...)。

得られたノウハウ

あれこれ試してみて、以下のようなノウハウが得られました。

  • 最初にみんなでキャリブレーション(ユーザーズ・マニュアルのP.13)をするも、以外にチューニングに手間取るケースが多かった。
  • UbuntuRosegardenでポケットミクから音が出せる
  • GarageBandのデフォルト機能ではMIDI出力が行えない。別途プラグインが必要。
  • GarageBandでは、ポケットミクのデバイス名が"Soundflower"になる。
  • DominoCubase(キューベス)でもポケットミクが利用できるらしい。
    • (どちらも使ったことが無いので分からない...)
  • NetBSDだと、midiplay(1)でMIDIファイルを指定し、ポケットミクに演奏させることができる
    • ただし、何回か演奏しているとOSごと刺さる(!)ことがある。
$ midiplay -l
0: PC speaker
1: <0 >0 on umidi0
$ midiplay -d 1 foo.mid
  • Ubuntuにもmidiplay(1)相等のコマンドがある(が、コマンド名を確認し忘れた...)

ポケミクアプリを動かしてみたり、ニコニコ超会議超ボカロサミットを一通り観たりしていると、飛び入りの参加者さんが。先ほどまで観ていたニコニコ動画に映っていた人に名前が似ている...と思っていると、その人本人(ポケットミク総合Pの@polymoogさん)ががが!

なんだか凄いことになっちゃったぞ((C)孤独のグルメ)と驚きながら、@polymoogさんからポケットミクのひみつを聞いたり、みんなでポケットミクを動かしてみた時に出てきた疑問を聞いてみました。
(※以下は私の理解による記述であり、間違って理解している可能性がある点にご注意ください)

  • 実は演奏中もキャリブレーション処理が走っているらしい。
  • カーボンキーボードのスキャン方法は2パターンあるらしい。
  • シーケンサ側から音色番号を指定して音をだせるが、ポケットミク単体でも可能かもしれない。
  • ポケットミクのカーボンキーボードでシーケンサに入力する際、同じ音程で入力される。これはピッチベンドで音を入れているため。
  • ユーザーズ・マニュアルの「デフォルト文字テーブル」にあるシステムエクスクルーシブデータ、さりげなく例を出しているが何かひみつがあるとか。
  • ポケットミクと共にWeb MIDI APIが広まって欲しい。
  • フィジカルコントローラとしてポケットミクを活用したい。
  • ポケットミクの本、5月中頃から6月頭にかけて刊行されるかも。

やはりポケットミクの開発に携わった方の話はとても興味を惹かれました。ユーザーズ・マニュアルに書かれていないひみつは多いようで、ポケットミクの本がとても待ち遠しいです。

思いついたアイディア

私の環境ではChromeブラウザが動作しないため、ポケミクアプリを利用することができませんでした。しかし、お話を聞いてみるとポケミクアプリが利用しているWeb MIDI APIに俄然興味が湧いてきました。みんなで話していると、ポケミクアプリの他にも以下のようなアイディアが出てきました。

  • フィジカルコントローラとしてのポケットミクの活用。
    • カーボンキーボードからの入力を利用したアルカノイド風ゲームを作成した人がいるとか。
  • カーボンキーボードで抑揚をつけたテキスト読み上げ
    • まるで喋っているかのようなリアルな読み上げができる?
  • ポケットミクで何か言葉を喋らせて、Siriやしゃべってコンシェルが音声認識できるか試してみたい。
    • 「神調教」と呼ばれる職人の腕前と音声認識の対決?

次回の予定

単にポケットミクを動かしてみようという所から始まった会ですが、実際に開催してみるとポケットミクの隠されたひみつやWeb MIDI API、フィジカルインタフェースとしての活用など、試してみたい項目がいろいろ出てきました。そこで今後も何回かこの会を継続してみようと考えています。

次回は6/28(土)を予定しています。告知ページは近日中に作成する予定ですので、皆様のご参加をお待ちしております。

追記

次回の告知ページを公開しました。